事故物件その①
自分がダメ人間過ぎて惨めで辛い。悲しい。
こんな見た目だけ大人の形した中身は空っぽの人間になるつもりはなかった。
何が原因でどこから道を踏み外したのか、その時気づけたとしてどう対処できたのか。
考えれば考えるほどどのみち当時の自分に為す術はなかったし今それを考えたとしてもうこぼれた水は拾うことはできないし無意味だ。
あの時あの人にこうされたからとか、あのひとがああしてくれていればとか人のせいにしようとしたり
誰か東京から迎えに来てくれないかとか厚かましい願望ばかりだ。
こんな醜い女、誰も愛さないし今までの私を知ったら居なくなる。
好奇心に身を任せて気持ちだけ先走って色んな物事、人間関係に手を出してはどれも中途半端に放り投げた。
今やれることなんて明日の面接に受かってひたすら稼ぐことしかないんだから黙ってろよ。